はじめに | 09/11/09 |
ドラムセット
-ハイハット,ライド | 09/11/09 |
-スネアドラム | 02/21/10 |
-バスドラム | 09/11/09 |
-タム | 09/11/09 |
-クラッシュシンバル | 09/11/09 |
TIPS
-拍子 | 10/31/09 |
-イコライザ | 10/31/09 |
-再生速度 | 02/21/10 |
-バンドスコアとPV | 10/31/09 |
-ベース | 11/22/09 |
項目の後ろの数字は最終更新日です。
まずこの耳コピ講座は、生ドラムの曲を耳コピする。
ということを念頭に置いています。
打ちこみ等の生ドラムでない曲には例外があります。
DTX を作ること以外に活用していただいても構いません。
耳コピをする際に必要なもの (僕が使っているもの) は以下の通りです。
Windows Media Player は他の音楽再生ソフトでも構いません。
ただし、イコライザと再生速度を変更できる機能を持つものがいいです。
イヤホンやヘッドホンは耳を密閉するものが好ましいです。
音漏れによる聞き洩らしがかなり減ります。
ハイハットやライドシンバルの音を聞き取る上で念頭に置いていただきたいことは、
基本的にハイハットは単純です。
俗に言う"変態譜面"のように複雑になっていることは少ないでしょう。
逆に、複雑になってしまったらそれは間違っているかもしれません。
刻みは、右でハイハットを叩き左でスネアを叩く、
といったようにクロスで叩かれることが殆どです。
ですので、クロスでの刻んでいる中にタムが叩かれることはまずありません。
あったとしても、シングルで回せたりフィルなどで叩き辛くはないでしょう。
ライドシンバルはハイハットのシンバル版だと思えば良いです。
ハイハットと同じく複雑にはなりませんが、こちらはタムが絡む場合があります。
スネアはドラムの中で一番聞き取りやすい音だと思います。
しかし、聞き取りやすいからといって油断していると
ロールやゴーストノートなどの小さな音を聞き逃すことがあるので注意が必要です。
バスドラムはドラムセットの中で一番聞き取り辛いと思います。
しかし、基本的にはスネアドラムと同時に鳴ることはありませんので、
スネアドラムを基準にすれば、自ずといつバスドラムが踏まれているかわかるでしょう。
スネアドラムと同時に踏まれるのは以下のバターンが多いです。
ツーバスやツインペダル使用中はハイハットはオープンになります。
タムは音程のあるスネアみたいなものです。
刻みの中では使うことはあまりないでしょう。
曲によってタムの数は変わってきます。
タムが全く使われない曲もあったりします。
タムの数は音程の数で聞き取るしかないです。
ある程度は割愛しないと難しいかもしれません。
クラッシュシンバルはアクセントをつけるときに使われます。
クラッシュシンバルの数も曲によって変わります。
どんな曲でも1つはシンバルが使われているはずです。
シンバルは小節のはじめにあることが多いのでわかりやすいと思います。 ただ、オープンハイハットやライドシンバルと間違えないよう注意が必要です。
曲が何拍子であるか、ということは耳コピをする上で大変重要なヒントになります。
拍子がわかれば聞き取り辛いシンバルやバス、スネアの予測が出来るようになります。
拍はリズム中のいわゆる「表」です。
「いち、にぃ、さん、しぃ」の太字の部分です。
拍子はその拍の集まりを表します。
4拍子なら1つの集まりに拍が4つ。
3拍子なら1つの集まりに拍が3つ。
といった具合です。
では、1拍目はどこにあるか。ですが、
手っ取り早く探すなら最初シンバルのあるところです。
最初のシンバルを1拍目として数えれば大体当たります。
ドラムのフィルから始まるような曲では、
最初のシンバルが3拍目や4拍目や裏拍にあることもあります。
そんな場合は、曲の途中で1拍目を探しましょう。
イントロやメロ、サビの頭が1拍目であることが多いです。
先述したように、シンバルは1拍目にあることが多いです。
特にメロ→サビのような変わり際にシンバルがよく使われます。
バスとスネアでは、
『1拍目にバスなら次の拍でスネア、その次はバス』
といったように交互になっていたり、
『全ての拍でスネアが叩かれていたら、裏拍でバスが踏まれる』
といった予測が立てられます。
こういった予測は経験に依るところが大きいので、
たくさんの刻みのパターンを知っておくと予測が立てやすくなります。
イコライザを使って耳コピはかなり楽になります。
ただ、イコライザの本来と少し違う使い方をするので、
イヤホン等の周辺機器に異常が出るかもしれません。
そういったことをご了承の上で、実践してください
イコライザである周波数付近の音量を増幅,減少させることができます。
耳コピの為に一つこの機能をもった音楽再生ソフトを用意するといいでしょう。
まず、聞き取りづらいバスドラムから。
イコライザの 30Hz 付近を大きめで 60Hz 付近を最大にし、他は全て最小にします。
この状態で曲を聴くと、ボーカルやその他楽器の音がこもって聞こえ、
ドッ,ドッ,と音割れのしたインパクトのある音が聞こえてきます。
それがバスドラムの音です。
この状態ではハイハットやスネアの音量が減るので、
リズムはわかりづらいかと思いますが、バスドラムの大体の位置がわかると思います
具体的には、
ハイハットとライドの違いもイコライザでかなりはっきりとさせることができます
イコライザの 8KHz 付近 16KHz 付近を大きくし、他は最小にします。
シャリシャリといった音ならハイハットで、
チーンやカーンといった音ならライドだと思っていいでしょう。
この設定で、シンバルも格段に聞き取りやすくなります。
ライドやオープンハイハットに近いシンバルの音も区別しやすくなります。
全ての曲でこの設定で聞き取りやすくなるわけではありません
ここで挙げた設定は一例ですので、聞き取りづらければ適宜他の値も変えてみてください
スネアやタムは他の楽器の影響を受けやすい周波数であることが多いので、
イコライザで聞き取りをするより、再生速度を変更したほうが効果的です。
高速フィルや複雑なスネアとタムの絡みは再生速度を下げると聞き取りやすくなります
イコライザと使う時と同じく、
イヤホン等の周辺機器に異常が出るかもしれません。
そういったことをご了承の上で、実践してください
高速フィルで何を何回叩いているかわからないとき、
単純に再生速度を変えることで、音の違いや数をわかりやすくできます
再生速度は半分くらいに落とせばどんなフィルでも聞きやすくなると思います。
まずは何回叩かれているかを聞き取ります。
部分的に三連符だったりすることが多々あるので慎重に数えてください。
スネアかタムかは音程の違いで聞き取ります。
再生速度を下げるので、音程の差は小さくなってしまいます。
再生速度を下げないものと聞き比べるなどして、スネアかタムか比べましょう。
ただ、再生速度を落としすぎると何がどの音なのかわからなくなったり、
音が聞き取りづらくなることもあるので、注意が必要です。
バンドスコアに載っている曲を耳コピする機会は殆ど無いと思います。
ですが、CD音源とバンドスコアを比べると明らかに違うところがたくさんあります。
フィルの部分やバスドラムについては全然違うと思います。
耳コピの参考にPVを見るのも一つの手だと思います。
フィルで何処を叩いているかは耳で聞くよりわかりやすいですし。
ただ、あくまで"プロモーションビデオ"ですので完全に音源通りに叩いていることは稀です。
バンドスコアもPVも過信せずに、参考程度にしておきましょう。
バスドラムを聞き取るのに参考になるのがベースです。
バスドラムとベースは同期している箇所が多くあります。
例えば、
必ずこうなるというわけではありませんが、目安程度にはなるでしょう。
このように、ドラムだけを聞くのではなく、
他の楽器からヒントを得られることもあります。
質問・要望・叱咤・激励 などありましたら、
lishop_scoundrel@yahoo.co.jp 若しくは BBS に連絡ください。